私家版・DCSS日本語版翻訳のガイドライン
4月から公開したDCSS 0.16日本語版ですが、そこそこ遊ばれているようで嬉しい限りです。
さて、溜まり場DCSSスレでのitem description翻訳の流れで
304 名前:名@無@し[sage] 投稿日:2016/11/21(月) 02:32:08 id:Sec/uRig [3/3] ところで肝心のD++氏が翻訳の何を求めてるか分からないと意味が無いけどそこは大丈夫?
という投稿があり、この際なのでDCSS日本語版の翻訳スタンスをまとめておきます。
以下は原則としての方針であり、例外もあるということにご注意ください。
- 用語は無印DC準拠
- これは間違いだろうというのは変えています。一例として「〜〜召換」は「〜〜召喚」に変更しました。
- 用語追加分は既存用語の雰囲気を踏襲
- カタカナ語は控えめに(武器種など普通に使ってよい場合も)
- 文章もDC無印と原文が同じなら不都合のない限りそれに合わせていく
- 英文で同じ文・単語は同じ日本語文・単語に、違う文・単語は違う日本語文・単語にする
- 要するに英文で区別可能なメッセージは日本語でも区別できるようにします。
- 加速終了時、減速時は共に"You feel yourself slow down."ですが、これは例外として双方の日本語訳を別々にしています。(DC無印でもそうなっています)
- プレイヤー称号とモンスター名で同一な英語文字列となる例が散見されますが、これについてはそれほど同一日本語に訳すのにこだわらない方向で行きます。
- 語の重複はなるべく避ける
- 二重否定はなるべく避ける
- 全角英数字、全角記号(丸括弧等)は使わない。
- 単一の疑問符、感嘆符は全角にする。連続する感嘆符(大ダメージ時など)は半角。
- 疑問符・感嘆符の有無は文章の自然さを失わない範囲で原文を踏襲する。
- 漢字は適切にひらがなに開く(徹底しなくてもよい)
- コンソール版も一応サポートしていることもあり、折り返しの目安は半角80文字(大きな表示の崩れなどがなければ無視することも)
以下は翻訳作業に協力してみたいという人向けのガイドラインです。
- 提出形式はあまりこだわりませんが下記の様式だとこちらが便利です
- Github上でプルリクエストを投げる。パッチ用のブランチを切ってください。
- メールもしくはアップローダ経由でパッチを投げる。匿名・連絡先不明だとコミットログに残せないため捨てハンドルネーム・捨てメールアドレスでもいいので付記してもらえると助かります。
- 「ここがおかしい」などの単品指摘はDCSS日本語版 未訳メッセージ報告所がアカウントを作る手間もかからず便利でしょう。
- (当日本語版においては)日本語訳は英語原文の直訳に近い訳にすることを旨とします。日本語でよっぽど不自然な文になる場合は一部ニュアンスを削ることはあります。逆に、原文にないニュアンスを日本語訳で付与することは推奨されません。
- 言い回しを変えることはあっても、意味を変えることはダメです。
- メッセージの文脈を確認すること
- 文脈を把握していないとよくわからない文を生成してしまいがちです。Crawl wiki、wizard modeなどで実際の動きを知ることは翻訳の大きなヒントになります。
- 文章全体の機械翻訳の直接利用は避ける
- 最近Google翻訳などが賢くなってきたようですが、ダンジョンRPGというニッチなジャンルに適用するにはまだ荷が重いようです。あくまで参考程度に。
- オンライン辞書の利用自体はどんどんするとよいと思います。私は主にWeblio英和辞典、まれにUrban dictionaryとかその辺を使っています。
- 煽り厳禁。
さてそろそろDCSS 0.19-jaの作業にも取りかかって行こうと思います。これからも石鍋試験鯖、およびDCSS日本語版をよろしくお願いします。